最高の昼ごはん
こんばんは。今週もお疲れ様でした。
午前診療でしたがクリニックを出れたのは19時でした( 笑 )毎度のことですが。
当院もおやすみに突入でき、今週は月曜日も休みのため2連休にワクワクします。
朝早起きせずに済んで、仕事から離れて少しゆっくり出来ることはコンディションを整えパフォーマンス向上のためには大切な時間です。
週末はゆっくり過ごしたいと思います!
昨日はブログを書きながら寝落ちしてサボってしまったことを反省しています。
さて、今日はクリニックを開院してからのきっとずっと思い出にもなるだろうなっていう1日になり、心が動いた出来事がありました。
もうとっくに診療受付が終了している時間に1本の電話がかかってきました。
体調が悪く家族の反応があまり良くないため受診を希望している方でした。歩けないかもしれないからどうしたら良いか分からないとのことでしたが、電話での問診で、反応が悪いとはいえ痛み刺激にも反応があり受け答えもかろうじて出来るということだったので医療機関としてはすぐすぐ救急車の要請は必要ないと考えました。救急車の要請をどうするかはご本人、ご家族に委ねるとのこと、また時間が分かれば診療時間は過ぎているものの受け入れる体制はあることを伝えました。
どちらにせよ、医療機関の受診は必要であることをお伝えしました。
すると、頑張って車に乗せるので連れてきても良いですかとのお返事でした。
スタッフの勤務時間はとっくに過ぎていたので、院長と私で診療をして会計まで済ませるつもりでスタッフには予定もあるだろうし帰るように伝えました。
けれど誰一人としてクリニックのシャッターを閉めることもなく、レジを閉じることもなく、通常通り受け入れる体制を当たり前のように整えてくれました。
結局到着した時間は14時前でしたが、そこから診察点滴を行い、診察の上で自宅へ帰ることは困難であると判断しました。
熱海の本日の救急当番が国際医療福祉大学熱海病院さんであったため、受け入れ可能であるかの電話をしました。
電話越しにも丁寧に話しを聞いてくださり、すぐに医療連携や救急当番Dr.に繋げてくださり、とてもスムーズに入院体制を整えてくださいました。
紹介状を作成し、無事に国際医療福祉大学熱海病院さんに送り出すことができました。
元気に回復することを願うばかりです。
シャッターを下ろせたのは15時過ぎで、スタッフの誰一人として疲れた顔も嫌な顔をすることもなく締めの作業をしてくれました。
私たちは、ここのスタッフを誇りに思い、このメンバーで一緒に医療を担うことができていることを幸せに思いました。
今まで大学病院で、人を救えるだけの充実した医療機器や材料、スタッフの数が当たり前に揃っている場所で働いてきた私たちにとって、地域医療には限界があることも身をもって感じています。
命を直接的に救うにはクリニック規模では難しいものですが、命をつなげること、リレーすることは地域医療にも支えることのできる役割だと思っています。
何でも三次救急に丸投げをすることがどれだけ医療の責任放棄だということを、大学病院で受ける側にいる時に痛いほど経験してきました。
だからこそ、それぞれの場所がそれぞれの場所でできる医療の責任を果たすべきです。
緊急性を要さないのであれば、受け入れてある程度の情報収集や整理、判断を行った上でジャッジすることは地域医療の大切な役割だと認識しています。その上で緊急を要する場合は、情報整理をして次の段階の医療制度が整った病院にお願いをする、それも礼儀だと思っております。
今回、快く受け入れてくださりスムーズ化をはかってくださった国際医療福祉大学熱海病院さんには大変感謝しております。
よく患者様が”出会う医師によって寿命が変わる“という話しをされます。
実際に医療の現場に立っているととても納得します。
人の命はどんな命も尊いです。だからこそ、予定通りにいかないことがあっても命には変えられないからこそ時間なんて気にしていられない状況はいくらでもあります。
医療者は使命感が強いですね。名誉のためとか、お金のためとかそれだけが目的になれば絶対にやっていけない仕事だと強く思います。
でも、患者様が元気になったとき、命が繋げた時、日々のどんな苦労も疲労も全部拭われます。本当にやりがいのある素敵なお仕事だと思いながら日々医療の現場に立っております。
今日このメンバーと一緒に仕事ができたことは誇りと幸せを感じることのできた最高の時間でした。
時間とか自分の予定とかそんなのよりも、目の前の患者様を大切にできる心を持っているスタッフをほんとに誇りに思いました。
ご褒美なんていえばおこがましいですが、お礼の気持ちを込めてマクドナルドをご馳走しました( 笑 )(マクドナルドかよ!!!)
みんなで診療終わりのお昼ご飯は15時過ぎていましたが、そもそも半日勤務なのでお昼ご飯を一緒に食べる予定なんてありませんでしたが( 笑 )たわいもない話しをして笑い合いながら食べたお昼ご飯はおやつの時間でしたが、、、ずっと忘れない大切な日になるでしょう。
この世の中の全ての分野で、競争なんてする必要はありません。誰が上だとか下だとかそんなことより、それぞれの立場で一生懸命に頑張ることがなにより大切だと思います。
私たちのクリニックにできることは限られていますが、それでも諦めずに、これからも一人でも多くの大切な命、大切な患者様の人生に寄り添うパートナーで居ることができたらと思います。
それでは週末ゆっくりして、また火曜日から良い医療をお届けします。おやすみなさい
2025.09.13