あいさつ
お疲れ様です。
毎日の駅までの道を歩いていると、とある学校では毎日欠かさず寒い日も暑い日も朝に2人の教員の先生が玄関の前で立っていらっしゃって、通る方全てに気持ちの良い大きな挨拶をしてくださいます。
「おはようございます」ニコっと。
もうかれこれ、見知らぬ学校の先生と10ヶ月ほど挨拶を交わしていますが、めちゃくちゃ励みになっています。そして、人としてカッコいいなぁと憧れさえあります。
小さい頃から「挨拶」というものはほとんどの方が重んじられて育ってきたかと思います。
けれども最近はどうでしょうか。
便利さが先行されるがゆえに、直接人と人が言葉を交わすことが遠ざかっているような気がします。
当院のスタッフでも、コミュニケーション力や会話の量はそれぞれです。
けれどもやはり、ちゃんと挨拶ができる人なのかどうなのかは実はひそかにチェックしています。
どんなことでも、「人として」挨拶が当たり前にできる人は何より人からの信頼を勝ち得るでしょう。
なんでもしてもらって当たり前精神や、言わなくても分かるだろう精神、諭してよ精神
そんなことで、人と人の心が通うことがあるのでしょうか。
患者様からの印象も、はじめましての際は出会って3秒でその人の印象は決まります。
「笑顔」「言葉遣い」「言葉のトーン」などなど、これはその人が人生をどうやって今まで歩んできたのか表すものでもあります。
この学校の先生は、どれだけの朝の通行人に心の栄養をくださってるかを思うと脱帽です。素晴らしい人間の鑑だと思いながら、心の中で今日もありがとうございますと感謝をしています。
当院の患者様は、本当にたくさんの方がありがたいことに受診のたびに日々お心遣いを一緒に届けてくださいます。
私達は決してその事を当たり前にしたくありませんし、スタッフにも「もらって当たり前」の風潮を作りたくありません。
そのために、贈り物をいただいたら記録をするようにして、必ずおひとりおひとりに後日、手書きでお葉書のお礼の挨拶を贈りさせていただいてます。メールやラインで誰でも統一したフォントを打ち込んで文字にする時代に抗って、気持ちをこめて一文字一文字を書いていくアナログを大切にしています。季節によってハガキの絵柄を変えてみたり、相手を思いながらお便りを書く時間は尊い時間です。
それが精一杯の感謝をカタチにできる事です。またそのお心遣いにお応えすべく、良い医療をお届けする事です。
言葉は思っているだけでは相手に届くはずがありません。心と心が通い合うためにご挨拶を大切にしたいです、どんな事にも物にも、全ての方々に感謝の心も忘れたくないものです。
現代人のこれからの課題としてAIが侵略しつつある今、ロボットに負けないように「心」を忘れない事だと思います。
当院でも人を幸せにできる、元気の良い挨拶ができるが当たり前であるようスタッフにも意識してもらえたら嬉しいなと思います。
“人として”を大切に明日もお仕事を頑張りたいと思います。
今日も1日お疲れ様でした。
おやすみなさい
2025.10.09