ぬくもり

投稿者: staff

今日もお天気は良いものの、暴風で困りましたね。みなさま、今日も1日お疲れ様でした。

時代はAI(人工知能)がどんな人にもいつも隣り合わせにいるフェーズに移りました。

私たちにとってもAIは便利なものでありますが、なんとなく不気味さを感じてしまうものです。

実際に、電子カルテやレセプト管理に関してもAIがもたらしてくれるパワーたるや、、大変当院でも助けてもらっています。

先人達が計り知れない努力のうえに成り立つ便利という産物だと思います。

AIという単語を現代人が知らない人は居ないと思いますが、実際AIがどこまで何をしてくれているかも専門家でない限り漠然としたものです。

私たちもAIイコール便利なものという認識ではあるものの、実際に今のAIがどこまで活躍してくれているのかは未知です。

昔は医療従事者はAIには取って代われないと言われていましたが、どうやらそうでもなさそうです。

AIという不気味なものに負けたくないと感じるものです。

AIを知るために、最近見ている書籍ですが

面白い内容ではありました。

下の書籍は主に「言語哲学」についての内容であり、また愛についてさまざまな方面から解説してAIと混じり合わせているのでやや堅苦しいのですが、人は言葉を通して誰かと繋がっているのは確かです。

「月が綺麗ですね」と誰かに言われてみなさんはどのように答えますか?また誰に言われるか、どのように感じますか?

この言葉だけとると、家族でも友人でも、恋人でも子供にも言える言葉ですよね。

さぁ、AIはなんと判断したでしょう。ネタバレにもなるので、その続きは本を読んでいただければと思います。

ただほんの少し、ネタバレにもなりますが

「月が綺麗ですね」は文豪である夏目漱石が「愛している」という言葉がまだ日本になかった時代に、愛を伝える言葉として表現していたそうです。愛している、はi love youの西洋語を訳すために作られた言葉だそうです。深いですね、、、

人工知能は愛の言葉を理解できるのかという問いは近い将来、時代錯誤になるそうです。現時点のAIは感情はないにも関わらず、膨大な量の言葉の使い方を学び、状況に応じた言葉を組み合わせて使い分けられるそうです。(怖い!!!)

世間を賑わせている「ChatGPT」の登場によって、この数年でどれだけ世が動いたでしょうか。

戦争や災害時のフェイクニュースに踊らされ、リテラシー無しには何が正しい情報か偽物なのかさえ判断することが難しい時代になってしまいました。

少し前まで、外食先でロボットがご飯を運んでくること、レジが全て機械になること(ユニクロなんてカゴを置くだけで価格が表記されますよね!)、無人タクシーが走ることを想像したでしょうか、、現時点で、そこまではならないよ!なんて悠長なことは言ってられません。

医療界でも、AIとの研究は様々に進んでおります。

ニュートンムックでは「AIが医師になる未来は訪れる?」というテーマについても説いています。

循環器臨床医で、医療AIの開発に取り組む東京大学医学部附属病院の関倫久博士は、「AIが、医師のように診察を行うためには、専門知識を獲得するしくみをもつことが必要不可欠と考えられてきたが、今は大規模言語モデルが登場し、これをマルチモーダルに拡張して医療分野に利用できるAIを開発し検証するという次のフェーズに入りつつある、AIの研究分野にとびこむ医師もふえてきている」と論じています。

もちろん、医療者は誰しもAIなんかに負けるつもりはありませんけどね! p(^_^)q

しかし、AIが医療に革命を起こしていることも事実です。

がん治療ではゲノム医療に多大なる功績が出ていますし、実際に元々、関節リウマチやアトピー性皮膚炎に治療薬として使われていた既存薬(バリシチニブ)が新型コロナの肺炎症状に改善しうることを突き止めたこともあります。AIが開発時間の短縮に拍車をかけて創薬に貢献していることも確かです。

昨日の勉強会で院長が「患者さんが痛いと言った場所はなるべく触ってどこが痛いのかどこが腫れているのかを診てあげてほしい」と話していました。

院長は、患者様の手を触れて握って確かめることは特別なことではありません。

院長に限らず、医療界ではどんな医療従事者も触らずして医療を行うことは不可能です。

コロナ禍で一気に人との接触が減ってしまい、なんだかギスギスした世の中に変わってしまいました。おまけにAIによるロボットがいる世の中が当たり前になり「ぬくもり」が貴重なものになってしまいました。

医療に限らず、この世の中、どんなお仕事も、ロボットにされるより人にされることの方が何百倍も嬉しいし人にしかできないぬくもりを与えたり与えてもらったりすることができます。

お掃除をしているのが、ロボットより人の方が感謝も生まれるし、お買い物をしたときに無人レジで味気なく終わるより、一言二言でも店員さんと会話が生まれる方がよっぽど嬉しいものです。

今日の帰り道に、自動販売機に商品を詰め替えしている方がこんな暴風の中でも、一生懸命に自動販売機を拭いて綺麗にしてポップの入れ替えや商品の補充を行っていました。

そんな姿を見て、当たり前にそこらじゅう立っている自動販売機も、こうやって人の手が加えられて普段見えないあったかさがあると思うと、これは人にしか成し遂げられない技だなと思いました。

AIは今後も益々進化し続けていくでしょう。

人口減少の今、人で補えない場所がAIに代わることは納得せざるを得ないかもしれません。

けれども、やはりAIが人間を支配することは不可能だと思いたいです。

ぬくもりがAIに備わることは絶対にありませんから!

だから、どんなお仕事もきっとその人にしかできないことがたくさんあります。

1人の力が少なからずこの世を支えているのですから。

本日もたくさんの患者様とさまざまな言葉を交わしましたが、ぬくもりを感じることができてやはり人間でよかったなと改めて思う日でした。

これからもたくさんの患者様と言葉を交わし、触れ合うことを大切に素敵な医療をお届けできたらと思います。

今日は月が隠れていますね..

あぁ、、、今日は月が綺麗ですねとオチにしたかったです!

このブログもAIに負けじとお届けします!

おやすみなさい