介護

投稿者: staff

こんばんは、今日も1日お疲れ様です。

今日は週末の子供のケガでかかりつけの小児科へ受診しました。かかりつけの先生がとても優しくて朗らかで、患者さん思いで親身になってくださいます。スタッフの方も優しくて、ずっとお世話になっています。引越しをして、クリニックがある市町村からはずれてワクチンなどは本来今住んでいる地域での対象になります。しかし手続きをすれば住んでいる市町村以外でもワクチンなど受けることができます。

一手間かけてでもそこのクリニックが魅力的で、安心して子供を診ていただけるので、自宅から徒歩5分ほどの場所に小児科があるにもかかわらず、市町村を跨いで風邪をひいたり定期的なワクチンもかかりつけにしています。

今日も子供の受診のわずかな時間で学ぶことが沢山ありました。素敵なクリニックはどんな手間をかけてでも通いたいものです。医療は人が生きていくためのインフラでもありますから、私たちもこのクリニックを見習って成長していきたいと思います。

今日の新聞で「ビジネスケアラー」についての記事がありました。世の中にはヤングケアラーという現実もあり、”介護”は現代の深刻な問題です。

当院の患者様も、慢性的に介護をしている方や、突然家族の介護をすることになったと、精神的に参ってしまう方や、急激に痩せてしまう方、沢山相談を受けることがあります。

私たちも病院で24時間「仕事」として介護を行うことの経験がありますが容易なことではありません。けれど、私たちは仲間がいてみんなで交代交代サポートさせていただくので、自宅で家族の方が誰かを頼ることなく介護されることを想像するとどれほど大変なことであるか言うまでもありません。

働きながら介護する人は今後さらに増えていくそうです。

国の推計では、家族を介護する人は2020年の678万人から2030年には833万人に増え、その4割はビジネスケアラーだそうです。仕事との両立が困難になれば、国の経済損失は2030年に約9.2兆円にも膨れ上がる予測です。

またビジネスマンだけてなく、ヤングケアラーでは子供達が誰にも頼れず介護を行うことで、満足いく学校生活が送れず学力の低下や、最悪の場合、学校に行くことも疎かになり不登校になってしまうケースもあります。

“老老介護”や”認認介護”という現実も含めて、介護は決して他人事ではありません。

国には様々な福祉のサービスがありますが、思うようにいかないのも現実です。また、民間でのサポート体制も整ってきているようですが、こちらは費用がかかってしまったりと課題が多いです。

患者様の疲れ切った様子を見ると、結局何もしてあげられないことに歯痒い思いです。

今後の益々の高齢化社会や福祉サービスの需要増加に対して、あらゆる制度やサービスが一刻も早く整ってくれることを願うばかりです。

私たちも、通院されている患者様のケアに努め、微力ながらも介護にまつわる助言や手続きのお力添えができるよう、福祉についての知識も学んでいかなければと強く感じました。

皆様の周りでもきっと介護疲れで苦しんでいる方がいらっしゃると思います。見て見ぬふりではなく、他人事とは思わず手を差し伸べられる社会になればと思います。

今日も1日お疲れでした。

2025.05.19