豊かさとは貧しさとは

投稿者: staff

こんばんは。

今日は週はじめ、5月も終盤ですね。時間の流れは早いものです。大切に大切に過ごしていきましょう。

先日、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領がこの世を去りました。89歳でした。

この方は「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれ注目されていた方です。なぜならば、収入の9割を貧困層に寄付し、自分の生活費は約15万円相当だったそうです。

世界で最も貧しい大統領と言われるが、本人は一度もそう思ったことがないそうです。「質素なだけで、貧しくは無い。毎日美味しいものをいただき、実の子供はいなくても、国民が子供のような存在。むしろ自分は豊かだと思う」と。

ムヒカさんの言葉で、一番好きな大切にしている言葉があります。

「貧しさについて、何もかも持って満たされている人が、さらにこれが欲しいあれが欲しいというのが貧しさだと思う」

「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと」

です。

現代の課題は行きすぎた資本主義です。

ムヒカさんが言っている言葉がどれほど人々に響くか分かりませんが、この言葉の重みをみんなが分からなければいけないと感じるものです。

本来、五体満足で生まれてくることが奇跡でもあるのに、ひとつ手に入れたらまた次を欲しがる。けれども、その欲が文明を発展させてきて便利な世の中にし、今私たちが生活していることに繋がるので紙一重でもあります。

老子の教えにもある「足るを知る

どんな境遇でも、今あるものに喜びを見出し、過剰な欲望に振り回されない生き方

その考えを大切にしていきたいです。

膠原病の患者様は難病の方もいらっしゃって、この物価高の世の中で生活していくことも楽ではない上に、高額な医療費がのしかかってきます。

生活を優先させるためにご自分の治療を諦めたり、治療を開始出来ない方も中にはいらっしゃいます。

私たちが大変心が痛むことです。

この世の中はフェアでないことを目の当たりにする瞬間です。

難しい問題ではありますが、一人一人がムヒカさんの言葉を感じて考え直すことができればきっと少しずつ良い方向に変わるのではないかと思います。

ムヒカさんは、足るを知る生活を、決して頑張ることなく当たり前にしていた、その結果、退任を前にした支持率も65%もあったようです。

こんなリーダーが居てくれたらなと切に願います。

ムヒカさんは世界で最も貧しい大統領なんかではなく、間違いなく「世界で一番質素で心豊かな人」のお手本だったのではないかと思います。

ムヒカさんがこの世に残してくれた大切な思いを、ずっと大切にしていきたいと感じます。

今日も1日お疲れ様でした。おやすみなさい

2025.05.26