知らない方に感謝の心を
こんにちは、
連日猛暑が続いております。週末は熱中症で運ばれた方が全国で相次いだようです。
気を緩むことなく、今後も熱中症予防におひとりおひとりが気をつけて意識して過ごしましょう!
太陽のジリジリと刺す暑い炎天下の中で、外仕事を行う方がいらっしゃいます。
室内仕事である私たちでさえも暑い暑いと口にする中で、道路工事や建築関係等、外での仕事を担い社会に貢献してくださる方々には頭が下がります。
心の中でいつもありがとうございますと感謝の気持ちが芽生えるものです。
先日の新聞に
「郵便受けの縁、心に花丸」という記事がありました。
内容として、ミャンマー出身の新聞配達を行うシンテンさんという25歳の女性は毎日静まり返った住宅街で新聞を配っており、ある郵便受けの入り口に小さなメモが貼り付けてあるのに気づいたそうです。見ても良いのか迷い、恐る恐るはがすと
「暑い日も寒い日も大雨の日も配達ありがとうございます。これからが寒さの本番です、使ってください」
とカイロが入った袋がぶら下がっていたそうです。
シンテンさんは、ミャンマーで日本人のことを「まじめで相手のことを思いやる人」という国民性を聞きますます日本に興味を持っていたそうです。
早朝に新聞を配り、日中は日本語学校へ、また一休みして夕刊を配りに行く。
そんな生活の中で、メモをみて「気にかけてくれる人がいるんだ」と驚き感動したそうです。
嬉しい気持ちをなんとか表現したかったシンテンさんは、母から送ってもらったミャンマーのお菓子やミルクティーのパックなどを郵便受けに入れてお礼をしました。
その後も郵便受けでのやり取りが何度か続き、夏には冷却スプレーを添えてくれるなどいつもその方は体調を気遣ってくださったようです。
シンテンさんはやがて日本語学校を卒業することになり、ひとめでも会い直接お礼を言いたいと後悔したくないと卒業式に招待することを決めたそうです。
卒業式の代表スピーチで披露したのは、その郵便受けの主の方からいただいた
「大人になると花丸をもらう機会はなかなかない。でも頑張っている自分を信じて、自分に花丸をあげてくださいね」との言葉でした。
言葉をいただいたときには”花丸”の意味を知らなかったシンテンさんは、日本語学校の先生に教えてもらってから、卒業するまでずっとこの言葉を心の支えにして頑張ったそうです。
シンテンさんは、ようやくお会いすることができたその方に直接お礼をすることができて、日本にも家族ができたように嬉しく感じたとの内容でした。
この記事をみて、心がジーンとなり、やっぱり人と人が気持ちを伝え合うことや思い合うことの尊さを感じました。
このご時世、感謝の気持ちを急に知らない人に直接伝えることはとても勇気のいることですが、感謝の気持ちを知らない人にも忘れないことは大切なことです。
知らない人だとしても、言葉にして行動にして伝えることのできる人は、素晴らしいなと感じます。目指したい人物像です。
少しずつ、知らない人にも「いつもありがとうございます」と伝えることのできるような人間になりたいと思います。
熱海にも国際学校があり、たくさんの外国の方が日本で学びに来ていらっしゃいます。
シンテンさんが思ってくださるように、日本に憧れをもち日本を好きでいてくださる外国人は沢山いらっしゃると思います。
そんな方々にがっかりされないような人でもありたいものです。
今日も1日暑い中、お疲れ様でした。
おやすみなさい
2025.06.23