もったいない

投稿者: staff

こんばんは。今日も真夏の1日となりましたね。

最近夏休みに入ったせいか慌ただしい毎日で、新聞が数日溜まってしまい読みながら整理をしていました。

この数日は選挙や当選結果の話題でもちきりでしたね。

どうか素晴らしい日本の未来があることを願うばかりです。

我が家では新聞についてくる広告用紙の裏紙はついつい処分せずにメモ帳へと変身させます。またゴミ箱にも変身します。

貧乏性ですね..「もったいない」と思ってしまうのです。

ありがたいことに子供達の学校でもSDGsを教育の一環として大切にしてくれていますが、物を大切にすることはこれから先も子供に伝えていきたいことだと考えています。

先日、息子の筆箱が皮が剥がれてややボロボロだったので長く使ったし新しいものに変える?とたずねました。

すると「まだ使えるから大丈夫」と言う返事がかえってきました。

手前味噌ながら感心しました。使えるものはまだ使えるという大切なことを見過ごしていた自分に反省しました。

現代はなんでも大量生産でいつでも物が手に入るために、ついつい大切なことを忘れてしまいがちです。

一つの『物』にしても『食』にしてもその背景に誰かの想いや労力があることをいつも忘れずにいれば、簡単に捨てたりすることはできないと思います。

「もったいない」はただの節約ではありません。物や資源、人の労力など全てに対して『感謝』と『敬意』をもつことの考え方に根ざしています。

当院でも、不注意によるコピーミスや破棄をどれだけスタッフが意識してくれているかはわかりません。

けれども、物を大切に扱うこと、捨てることへの罪悪感を持つことをきちんとお話ししていかなければいけないな、当院では大切にしたい義務だなと考えております。

広告紙の裏側が白面の場合、メモ帳にしてクリップで止めておくだけで、立派なノートやメモ書きになります。

私たちはもちろんのこと、子供達はこれにお絵かきをしたりメモに使ったりしてくれています。

物を大切に使うこと、地球を大切にできることが当たり前にできるようになれば、おのずと人を大切にできる心が養われると思います。

この「もったいない」というワードは日本の大切な誇れる言葉であり、国際的にも環境保護のキーワードとして広まりました。

亡くなられたケニア出身のワンガリ・マータイさんが環境活動で「MOTTAINAI」というワードを世界中に示しました。

物や資源、時間、能力などを無駄にするのが惜しい、尊いものを粗末に扱うのは申し訳ないという意味を含んでいます。

ワンガリ・マータイさんは来日した際に「もったいない」という言葉に出会い深く感銘を受けて、4つの精神が込められていると捉えたそうです。

MOTTAINAI=4Rの精神として

1.Reduce(減らす)

消費や廃棄物を最小限にすること

2.Reuse(再利用)

一度使った物をもう一度使うこと

3.Recycle(再資源化)

不要になったものを再び資源として活用すること

4.Respect(尊敬・感謝)

自然、資源、生命、人の労力に敬意を払うこと

私はこの中でも4つめのRespect(尊敬・感謝)という精神に強く心を打たれました。

この4つ目は今の人たちがついつい忘れていることなのではないかと感じたからです。

これからも当院では、この「もったいない」と言う気持ちを教育として大切に浸透させていけたらと思います。

仕事ができる人はただ単に仕事ができる人ではありません。人を大切に、物を大切に、そして自分を大切にできる前提です。

最後に、大好きな絵本を紹介します。

真珠まりこさんのもったいないばあさんはシリーズ化されており他にもあるのですが、この1冊は子供と何度も何度も読んでいます。

この中で大好きなセリフに

「でんきをつけるなんてもったいない、くらくなったらねるだけさ」とあります。

忙しい現代人、電気がある生活、ついつい夜更かししてしまい、仕事を頑張りすぎたり寝る時間を削ったりしがちですが、たまにはこのもったいないばあさんの言葉の通り、暗くなったら寝るだけか

そんな日も作ってみるといいですね。

それでは今日も1日お疲れ様でした。

2025.07.24