優しい思いやり
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち
欲はなく
決していからず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きしわかり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さなかやぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し※
寒さの夏はオロオロ歩き
みんなにでくのぼうと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういう者に
私はなりたい
こんばんは。今日は湿度も高く暑い1日でした。
残暑の時期とは思えない、残暑どころかまだまだ暑い日は続きそうですね。
暑さになんて負けてられないですね。
皆さん、宮沢賢治さんの雨ニモマケズ
有名な詩をご存知だと思います。
小さい頃から学校の国語の授業や道徳で身近にあった詩です。
他者を思いやるこの心、
みんな生きることに精一杯、自分も精一杯
そんな中でも他人への優しさを忘れない大切さ。そんな意味がこの詩には込められているのだと思います。
昨今、悲しいニュースも紛れてきて知らない誰かの不幸に心が傷むこともありますが、人を傷つけることなく優しさを持って毎日を生きていきたいですね。
今日は宮沢賢治の日だそうです。そんな日に久しぶりに宮沢賢治さんの詩に触れるキッカケとなりました。
明日も優しい世界でありますように。おやすみなさい
2025.08.27