虹
こんばんは。
先日、車椅子テニスの小田凱人選手が生涯ゴールデンスラムで史上最年少の19歳で達成しました。
日本選手では、国枝慎吾選手以来の2人目だったそうです。
小田凱人選手は小学3年生の時に骨肉腫を発症したそうです。それまではサッカーをしており病気の発覚と同時にプロサッカー選手になることを諦めて治療のため入院したリハビリで車椅子スポーツに触れました。
こんなに小さい時から小さい体で病気と向き合ってきた小田選手は病気のことを「自分への神様からの挑戦かなって。乗り越えられるかなって与えられた気がして、だったら頑張らないとって思った」当時感じていたそうです。
車椅子テニスの国枝選手に憧れて競技人生をスタートさせ、並大抵の努力では掴めないこの栄光を勝ち取ったのだと思います。
今回の会見で小田選手がとっても素敵な言葉を発していらっしゃったのでお届けします。
虹は雨の後でしか見られません。雨の中でも見られません。全てが過ぎ去った後に虹は見られます。僕にとってニューヨークでのできごとはそんなようなものでした。どれだけ結果を信じても、夢を願っても、人を愛しても、それが叶わないときや愛されないときもあると思います。自分を信じて人を愛するまでは。僕は自分のことを信じれなくなったことは一度もありません。自分を愛せなくなったこともありません。だから僕は虹を見られたんだと思っています。
普通に勝っても、ずっと晴れでも虹は見えない。雨が降って初めて虹が出てくるというのが伝えたかった
心の底から素敵だなぁと感じました。
そして小田選手は「障害」とか「車椅子」にフォーカスするのではなく、健康な人もそうでない人も普通に過ごせるために世界を変えたいとおっしゃっていました。
自分の優勝した賞金などは今後も全部車椅子テニスの子供達や頑張っている人に捧げたいし、いつか小学校の校庭に一輪車が並ぶ横に当たり前に車椅子も並んでる、そんな風に世の中を変えていきたいとまで話していらっしゃいました。
小田選手を含め、障害を乗り越えた方達は、健康の本当のありがたみや当たり前ではないことを正しく理解しているからこそ誰にも負けない強い心と綺麗な心を持ち合わせているのだろうと思います。
本当に勇気を与えてくださる試合で素晴らしかったです。
今後のご活躍を願います。
私たちもクリニックで病気と向き合っている患者様から素敵な言葉で振る舞いで励ましていただけること、心が温かくなること、沢山あります。
ご自分のことでも一生懸命頑張っていらっしゃる中で、誰かを思い誰かを励ませるそんな素敵な方々に囲まれていることをありがたく思います。
私たちもそんな患者様のお心遣いにお応えすべく精進していくのみです。
それでは今日も1日お疲れ様でした。おやすみなさい
2025.09.09