骨粗鬆症

骨粗鬆症

<概要>

骨粗鬆症とは、骨がもろくなって骨折が起きやすい状態か、もしくは骨折がすでに起きている疾患です。骨粗鬆症になると軽い転倒でも骨折するリスクがあります。

日本における80歳以上の女性の骨粗鬆症有病率は50%を超え、骨粗鬆症患者数は1,300万人を超えると推定されております。

女性の方は閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)が減少するため、どうしても男性に比べて年を重ねる毎に骨がもろくなり、骨密度の低下する割合は大きくなります。しかし、骨粗鬆症財団の調査によると2021年度の受診率は全国平均でわずか5.3%です。(骨粗鬆症財団HP:検診者数及び各都道府県の検診受診率2021年度)

 <検査>

当院では患者さんの健康を安心して預けていただけるよう、内科クリニックではほとんど導入されていない腰椎・大腿骨近位部の高精度X線骨密度装置(DEXA)を導入しております。DEXA法とは、微量なX線をあてて正確な骨密度を測定する、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。気になる方はお気軽にご相談ください。

 <治療>

骨粗鬆症と診断され、早期から治療をはじめても、1年以内に約5割の患者さんが服薬をやめてしまっているという報告があります。 多くの場合、薬物治療は1、2年~といった長い期間での治療で効果があらわれてきますので、薬の効き具合や治療期間など疑問に思うことはお気軽にご相談ください。

また薬物治療だけではなく食事療法や運動療法も並行して行い、骨強度を高めていくことが重要です。