いただきます
こんばんは、今日は真夏のような暑さでしたね。
週末は熱中症のような症状で運ばれる方が全国でいらっしゃったようです。この時期はまだまだ気温が落ち着かないため、衣類で調節していくことが大切ですが、そろそろ熱中症も視野に入れた意識付けが必要になりそうです。
バランスの良い食事と、睡眠、水分をしっかりとることを忘れずお過ごしください。
「いただきます」
みなさんが必ず1日のどこかで使うセリフですよね。
この言葉にどれくらい気持ちを込めていますか?
本日は卵について記録したいと思います。
天美卵という名称で親しまれ、鳥取で大切に育てられた鶏から産まれた卵があります。
物価高の世の中で、毎日スーパーに行くとヒィヒィ息が上がりそうになる昨今ですが、卵もどんどん値段が上がり大変ですよね。
キャベツが一玉500-600円という時期もあったり、お米は昨年より2倍以上も値があがりと、益々お先が不安な時代に突入しました。
卵は生活には欠かせない、そして「完全栄養食」と言われるほど栄養たっぷりのアイテムです。
“完全栄養食”とは、ヒトが健康を維持するために大切な栄養素をバランスよく含んでいる食品のことです。
卵イコールたんぱく質
という印象が強いですが、卵に含まれる栄養素はそれだけではなく、脂質・ビタミン・ミネラル、またアミノ酸スコアは100とまで言われるほど素晴らしい栄養がギュッと詰まっています。
以前は、コレステロールの摂取量を抑える観点から「卵は1日1個まで」と言われておりましたが、食事から摂取するコレステロール量が必ずしも影響を与えるわけではないことや、卵に含まれるレシチンやオレイン酸にコレステロール値を下げる働きがあることがわかり、現在では明確に”1日何個まで”という基準は設けられていません。
卵に限らず、どんな食品も食べ過ぎはよくありませんので、何事もバランスよく!が大切ということです。
とくに卵は朝の栄養補給にピッタリであり、卵料理は簡単かつ栄養も豊富のため、朝バタバタしていてコンビニで添加物たっぷりのおにぎりなどで済ませるよりは、ご飯に卵をかけてササっと食べるだけの方がよっぽど体を大切にしていることにつながります!医療者としても、卵の素晴らしさは伝えたいです。
なんせ、体は食べるもので決まると言っても過言ではないほど、食事は生きていくために避けることはできない大切にしなければならないことです。
現代は美味しいものがありふれていて、ついついカロリーも原材料も添加物も気にせず食べてしまいがちですが、、、外食も商品になる食べ物も「美味しい」ことが1番です。そこに「人の健康」までしっかり考えているとコストも嵩むし時間もかかるため費用対効果を考えるとそんなことまでは配慮されていません。若い頃は美味しければ!お腹さえ満たせれば!と思って過ごしがちでしたが、だんだん身体も歳を重ねると脂っこいものも、いかにも体に悪そうなものも受け付けなくなったり前より量が食べれなくなったりするものですよね。
若い頃は代謝も良ければ、酵素もたっぷり、消化がなんとか追いつくのですがだんだん体の細胞もホルモンも酵素も働きが弱っていくのは当たり前のことです。
だから本来は、体は体のことを大切にしてくれる食品を求めているのです。

最近、我が家で卵の定期便を始めてみたのです。
大江ノ郷自然牧場さんで育つコッコちゃんの卵です。
1パック1200円ほどですが、これを高いか安いかは一旦置いておきます。
なぜ卵の定期便を始めてみたかというと、近所の方から平飼いの卵をお裾分けしていただいたことがキッカケです。今まで卵はスーパーでとくに種類もこだわらず購入していたのですが、それくらい卵についてのことを知らなかったのです。「鶏の平飼い」というワードさえピンとこなかったくらいで、実はゲージ飼いという恐ろしい環境で育つ鶏がいることに恥ずかしながら最近知ったのです。最近はどの卵も300円前後が当たり前で昔は70円とかで買えていたのがウソのようにそれでも確かに高いです。300円前後の卵でも高くてお財布へのダメージは大きいのですが、、実は価格の安い卵の鶏はあまりいい環境では育ててもらっていないのです。大規模養鶏業者が行なっているのは、太陽の光を遮断し、換気扇で空気を送り込むウインドレス鶏舎というもので、何段も積み上げられた狭いゲージに押し込まれ、添加物だらけの飼料を与えられ、まるで卵を産む道具のような扱いだそうです。きっと、出荷元の養鶏農家さんたちも胸が痛みながらだとは思うのですが、これだけ物価が上がっていてそれでもみんなの元に少しでも安くお届けするには何かを犠牲にしなくてはならないのですね…それが大切な命だとしても。
その事実を知った時に胸が痛くなりました。
もちろんこれは、卵を産む鶏に限ったことではありません。私たちがいつも頂いている命である、牛や豚もそうです。
何かの番組で、牛や豚、鳥は殺される前に涙を流すということを知りました。これらの生き物も、母と父なる両親がいて、家族がいて離れ離れになって私たちの命になってくれるのです。
「いただきます」という言葉にどれほどの重みがあるかを忘れてはいけませんね。
「平飼い卵」と検索すると、鶏を大切に育てていらっしゃる養鶏農家さんはたくさんいらっしゃいます。
その中で我が家でも色々と検索して調べて、「大江野郷自然牧場」さんの「天美卵」という卵に出会いました。
定期便の中には卵と一緒に、いつも誰が育ててくれたのかと、どんな思いで育てているのかその時の様子も含めてお手紙と一緒に添えて送ってくださいます。
生産者の「小原利一郎」さんは、ご自分の人生をコッコに捧げて大切に育てていらっしゃるようです。
小原さんの言葉に
「生き物同士、だからこそ通う気持ち」コッコは僕たちの後ろをずっとついてきたり、背中に乗ってきたりと人懐っこくて本当に可愛いと愛おしい気持ちになる
鶏も「幸せに暮らす権利がある」
ヨーロッパではすでに平飼いが主流になっており、経済動物も生き物としての”幸せ”を守るべき。
人間と鶏、互いに生き物同士、共生していける日が来ることを願っている
とあり、温かく忘れてはいけない気持ちで大切に育てていらっしゃることがとても伝わってきます。
コストを度外飼した、地元で飼料用の米やトウモロコシを作ってもらったり、豆腐屋からおからを分けてもらったりとかなりこだわっているようです。
自然養鶏で、鳥も人間と同じようなか夏には沢山の水を飲んで暑さをしのぎ、秋には食欲が増し、冬を越えて準備をする、、と一緒に四季を感じながら過ごしているようです。
人が頑張って稼いだお金はその人が使い道を決める権利はあります。
それが高級な車だとしても、高級なバッグだとしても、頑張って汗水流して得たお金はその人が自由に使い道を決めればいいのです。
でも、生きていくために必要な食品のひとつひとつの背景を知ったときに、手間暇かけて愛を注いでいることを知った時にそれがその「価格」としてあるのならば、そこに感謝を伝えなければならないなと感じるものです。
安いもの、安いものと手を伸ばしやすい環境が必ずしも良いとは思いません。
洋服もコストが安い背景には労働環境が悪い状況であったり、外国では学校にも行けずに働いている子供達が私たちに商品として届けてくれている事実があります。
安さが優先されつづければ、悪循環を手助けしてしまうことにもなりかねません。
それならばもっと世の中が良くなるためにも、適切に価格を見直して、国が賃金をあげたり根本的なところから頑張ってもらいたいものですね。そして世界中、みんなが平等になればいいなあと思います。
結局、物価高で安いものしか食べることができず添加物だらけの摂取になってしまえば病気になりやすかったりと問題は多く発生してしまいます。
一時期、キャベツが500円は高いのに、スターバックスの500円は普通
という言葉が話題になりました。
価値というものは人それぞれです。
私たちは高級な車にもバッグにも興味はないけれど、日々欠かせない食事の元になっている食品の背景に大切な命があり、また届けてくださる方の手間暇や心のこもった気持ちがあるならば、それが値段の価値だと思い感謝の気持ちを込めて払いたいと思っています。またそのために仕事も頑張っていけたらと思います。
今回は「卵」を代表として記事にしましたが、とにかく卵は身体に良い食品のため皆さんも積極的に摂取してください。召し上がる時に、その産んでくれた鶏と、養鶏者の方に感謝の気持ちを込めてくださればと思います。卵に限らずですが、どんな食べ物も感謝の気持ちをもって。
今日の夕飯はコロッケにしました。コロッケの具の中にも衣付けにも使わせていただきました。美味しく感謝をしながら、いただきたいとおもいます。鶏らしく、伸び伸びと育ち愛情たっぷりのコッコちゃんの卵はより栄養満点です。ありがとうごさいます。コッコちゃんと大江ノ郷自然牧場の養鶏農家さんたち!いただきます。


2025.04.21