単純さと複雑さ
人生は、自由に何のじゃまものもなく歩めるような、
まっすぐで楽な廊下ではなく、
通る者によっては迷路で、
自分で道をみつけねばならず、
道に迷い、わけがわからなくなり、ときには
袋小路につきあたることもある。
しかし、信念があれば、
かならずや道は開ける。
思っていたような道ではないかもしれないが、
やがてはよかったとわかる道が。
A・J・クローニン
こんばんは。
みなさんGWはいかがお過ごしでしょうか。
久しぶりに本に関連して進めていきたいと思います。

こちらは大変有名な書籍で内容も短いので読みやすいです。短いながらも、わかっていながらもつい忘れてしまう大切なことが書かれています。
小さなネズミ2匹と小人2人が迷路の中でチーズを求めてお話しが進んでいくのですが、それぞれネズミと小人には四者四様の性格があり、迷路は人の人生に例えています。そして私たちの中にある「単純さと複雑さ」を象徴しています。
生きていると毎日同じ日が繰り返されることはありません。人生は今日がうまくいったとしても、明日うまくいくとは限らない、何かに成功したからといって、それがずっと続く保証もありません。
例えば目的に向かって頑張って行ったこと、それが勉強でも仕事でもスポーツでもカテゴリーはさまざまだとして、目標に達したときに慢心してしまう人と、また次のステップアップや新たなことを見つけて研鑽する人とでは後々どうでしょうか?
人は変化を嫌います。なぜならば慣れてしまうからです。慣れている環境の方がストレスも少ないし、新しいことへ注ぐエネルギーも使わなくて済むからです。
けれども、人生やこの世の中に「常」はありません。いつも変化しています。今自分の中で大きく変化していなくても、それは自分自身が気付いていないだけで間違いなく変化は続いています。
人間は賢い生き物だからこそ、貪欲さがいい方向に進むこともあるし世界を変えることだってあります。けれど、賢いからこそ時に複雑に考えすぎてしまうのです。
この物語では、単純なネズミ(性格はそれぞれ)と複雑さも兼ね備えている小人(性格はそれぞれ)が人生で求めるもの、仕事・家族・財産・健康・精神的な安定をチーズに例えてストーリーにしています。
何か変化が訪れた時に、その変化に対してどう向き合うかは結局のところ自分自身で感じて自分自身で動き出すしかありません。
人を変えることはできないし、不可抗力な世の中の動きを変えることはできない。でも自分自身が変われば周りも何かは変わることがあります。
生きていると色々なことがありますが、変化は何も怖いことではありません。時には考えを柔軟にして、今までの考えや成功体験に固執されることなく周りの意見を取り入れたり、そうやって変化とうまく向き合うことが大切です。
4月はさまざまな変化で大変疲れる日が多かったと思います。GWはゆっくり出来る時間でもありますが、5月病という言葉がある様に、また日常に戻った時に疲れてしまうことやしんどく感じてしまうことが必ずあると思います。
けれど、変化があるからこそ何か得られるものもあるのです。ピンチはチャンス!という名言もありますから、GWは頑張った自分を認めてゆっくりと労り、いつも変化に適当できるように心構えをしておくことは大切なことです。
ただ、人はひとりでは生きていくことができないからこそ、周りにも頼り仲間を大切にして過ごしてください。
世の中は複雑ではあるものの、意外と単純な考えで諦めない気持ちが大きく乗り越えられるコツかもしれません。
ぜひこちらの本を読んでみて、ヒントを得てみてください。
お疲れ様でした
2025.04.26