日進月歩

投稿者: staff

こんばんは。

今日から世間はゴールデンウィークに突入しましたね。(医療人には世間の波に乗れないあるあるですよね)

移動時間にはぜひ普段しないことをしてみることをオススメします。移動時間にダラダラと次から次に流れてくる動画を見続けるよりは、読書をしてみたり、見たかった映画を見てみたりと、せっかくなら自分に何かヒントを与えてくれるような物語に出会ってみることは素敵なことです。

「ディアファミリー」という映画をご存知でしょうか。

こちらは、”株式会社東海メディカルプロダクツ”会長の筒井 宣政さんの家族の実話をもとにした物語です。

ノンフィクション作家・清武英利さんの”アトムの心臓「ディアファミリー23年間の記録」”が原作となっています。

筒井 宣政さんの娘さんは、先天性の心疾患で9歳の時に「現代の医学では手術は不可能」と、余命10年を告げられます。

筒井さんはとにかく諦めません。全国の大学病院をまわり、時には渡米したり。当時は心臓病を研究している機関に寄付を考えたそうですが、主治医から「人工心臓の研究をしてみてはいかがですか?」と言われたそうです。それまでは町工場を営み医療とは無縁であった筒井さんはその日から今までの経験と町工場での技術をもとに、自分が人工心臓を作り娘のために尽くす、ストーリーは進んでいきます。

「アトムみたいにさ鉄の心臓を作ってもらって佳美ちゃんも絶対に生きようね」

その言葉と共に絶対にあきらめない家族の愛の物語です。

結局、人工心臓の実現は難しく残念ながら開発を断念せざるを得なかったのですが、今までのノウハウを活かして、努力に努力を重ねて国産初の「IABPバルーンカテーテル」の開発に成功したのです。

しかし、このIABPカテーテルでは娘さんを救うことはできなかったのですが、娘さんも

「これでまた一人の命を救うことができたね」

いつも自分なことのように喜んでくれていたそうです。

東海メディカルプロダクツさんは今も

「一人でも多くの命を救いたい」という企業理念のもと日進月歩に貢献してくださっています。

医療というものは、一人だけの力で命を救うことは不可能です。そして現在の治療に辿り着くまでには、病気と向き合った患者様がいらっしゃるからです。

医療の世界では瞬く間に日進月歩を感じることが日常茶飯事です。少し前に言われていたことが覆されることだってよくある話です。

そのために、いつもアンテナを張って最新の医療を学んでいけたらと思います。

ディアファミリーではMrs. GREEN APPLEの「Dear」という曲が主題歌です。この曲もすごく沁みます。歌詞も映画とリンクしていて本当に素敵な作品だと思います。

ぜひ、ゴールデンウィークの移動時間を使って観ることをオススメします。

本当にたくさんの見えない努力や力があるからこそ私たちが患者様に医療をお届けできることを忘れずに感謝しながら前進していけたらと思います。

今日も1日お疲れ様でした。

2025.04.25